2005年医療福祉建築賞

特別養護老人ホーム ゆうらく

所在地  鳥取県西伯郡南部落合480番地
特別養護老人ホーム ゆうらく
病床数  100名(うちショートステイ5名)+
 デイサービス20名
延床面積  6,558㎡
竣工年月  2003年3月
開設者  社会福祉法人伯耆の国
管理者  社会福祉法人伯耆の国
設計者  外山義+永野建築設計事務所
施工者  大林組・美保テクノス共同企業体
写真撮影  喜多章
東京都立川市錦町6-26-17


【選評】

全個室・小規模生活単位の新型特養の制度による初期の計画事例.ショートステイ5床を含んで全体が100床の特養であるが,各ユニットとそれを繋ぐ空間のスケールデザインが住居のスケールによって徹して造られており,全体が少し大きな家の連続といった趣である.各ユニットの平面構成は決して画一的でなく,その穏やかな環境構成と丹念なディテール,周到な仕上げ材の選択,抑制の効いたスケール感など,「住まい」を追求しようとする気迫が感じられる.職員配置は1.5:1に近く,平均介護度が4.0に近いが,穏やかな見守りと介護が実現している.ユニットケアがめざすべき到達点を示す好例と評価された.