2015年医療福祉建築賞≪準賞≫

社会医療法人社団 木下会 千葉西総合病院

社会医療法人社団 木下会 千葉西総合病院

所在地 千葉県松戸市金ヶ作107-1
病床数 473 床
延床面積 36,900 ㎡
竣工年月 2013年2月
開設者 社会医療法人社団 木下会
管理者 社会医療法人社団 木下会 千葉西総合病院
設計者 ㈱伊藤喜三郎建築研究所
インテリアデザイン 梅澤ひとみ
サインデザイン ㈲エモーショナル・スペース・デザイン
施工者 清水建設㈱千葉支店
【選評】

 千葉西総合病院の院長は,数々のメディアにも取り上げられているスーパードクターで,心臓カテーテル治療の実績は6年連続で日本一を記録している.従ってハードのコンセプトは明快で,「1分でも早く」「1日でも早く」「1人でも多く」を目指し,イージス艦のような,タフな病院というものだった.「短い動線」「素早い動き」「見通しの良さが」求められ,免震構造・PCaPC構造を採用し,桁行6m×梁間15mの基本モジュールとしている.
 最大の特徴は,「カテスタジオ」である.6つのカテ室を同心円状に配列し,中央の司令室に診療現場(各カテ室)のすべての映像情報を映示し,複数の上級医師が音声と画像マッピングを使い,リアルタイムにカテ室内の現場を指揮するという,世界初のシステムである.これにより,一人では限界のある治療件数を,劇的に増やすことが可能となった.インテリアもコックピットのような,最新鋭のシステムを感じさせるデザインとなっている.