2017年医療福祉建築賞
福岡市立こども病院
| 所在地 | 福岡県福岡市東区香椎照葉5-1-1 |
| 病床数 | 239 床 |
| 延床面積 | 27,027 ㎡ |
| 竣工年月 | 2014年8月 |
| 開設者 | 地方独立行政法人福岡市立病院機構 |
| 管理者 | 福岡市立こども病院 |
| PFI事業者 | ㈱FCHパートナーズ |
| 設計者 | ㈱山下設計 |
| 施工者 | 戸田・松本建築工事共同企業体店 |
| 写真撮影 | ㈲カ・ドーロ 佐々木俊徳 |
【選評】
患者は福岡市在住の方のみを対象とするのではなく，福岡県及び九州全体をも意識している．そのため交通事情の悪い市街地から離れて，ゆとりある広大な敷地を準備できる埋立地に建設された．
敷地周辺には計画的に建造物や公園が配置され，病院のデザインとよく調和している．建物の東西の両サイドに患者の出入口が在り，一直線に広いロビー風のモールが貫いており，見通しが良く，森を思わせるデザインがなされている．しかも小児の恐怖心に対しては医療設備を全く見ることがないよう配慮がなされている．
一方，治療機能が集中するフロアは重度患者用病室と高度医療設備が集約されている．手術室につながる廊下の天井には癒しのイラストが描いてあるなど，いたるところに患者への配慮が見られる．また，屋上庭園が病室フロアに作られており，開放感が強く感じられる．