2017年医療福祉建築賞

新柏クリニック

新柏クリニック

所在地 千葉県柏市新柏1-7
延床面積 3,131 ㎡
竣工年月 2016年1月
開設者 医療法人社団中郷会 新柏クリニック
管理者 医療法人社団中郷会 新柏クリニック
設計者 ㈱竹中工務店
施工者 ㈱竹中工務店
写真撮影 エスエス 島尾望
【選評】

 透析室には大勢の患者を一望できる大空間が求められるが,ベッドと透析機器が列をなしている様子は昔の大部屋の病室を思い出させる.透析室は言わば現代の病院に残された古(いにしえ)の空間であり,患者のプライバシー確保や外部からの見え方に対して,デザイン上の答えがまだ見つかっていない空間と言える.そのような空間に対して,ひとつの回答を示したのが新柏クリニックの設計である.
 近年増えつつある木質系構造体を採用し,その特徴である骨太の柱梁を用いて大空間を一定のリズムに分節することに成功している.加えて,建物前面に長時間の治療を受ける間の眺望として,また地域の健康増進にも寄与する庭園を設けている.これにより,水平線を強調したガラスファサードの内部に浮き上がる柱梁が正面からも確認でき,これまでとは違った病院建築のアイデンティティを確立することに成功している.